Posts from 2月 2011

2011.02.26 土曜日

空気の連鎖


ボーカルで始まる曲をイヤホンで聴く。
すると最初の息を吸う音が聴こえる。あれがすきだ。

息を吸い、肺を満たす。
声帯を震わせながら歌声へと変えていく。
シンプルな工程の中にはじつに繊細で絶妙な技術があり、
それらはすべて感覚によってなされている。

歌声は空気を伝わりぼくの耳に届き、鼓膜を震わせる。
音を着たことばによって、記憶の中の何かが共鳴し、
それが言い知れぬ感動となって目頭が熱を帯びるのだ。

2011.02.25 金曜日

未来サンプル

shibuya

仕事中の話。

ノートの新しいベージに今日の日付を書いた。
もうすぐ2月も終わるんだな、と思った。
3月が終われば4月、社会人三年目となる。
春を抜けて夏を過ごせば秋がくる。
するとぼくは25歳になる。

25歳。
ぼくは今日の日付の下に今年の誕生日を書き足した。
さらに一行をあけて、10年後の誕生日を並べた。35歳。

同じ部署に35歳の先輩がいる。
何事もなく平穏に過ごしていった未来、
ぼくの10年後の姿がそこにあった。
こんなふうに10年後を過ごしているのだろうか。

ノートに綴った日付の整列が気になって、
そのページをちぎってポケットにしまいこんだ。

2011.02.21 月曜日

そしてうたが聴こえてくる

fence

ブログをはじめて4年目になる。
冴えない大学生男子の生活日記だったはずが、
冴えない社会人男性の空想書庫となっている。
あいかわらず自分の見た景色を淡々と並べながら
いつかの自分に向けてしるしを遺している。

たまに昔の記事を読むことがある。
いつも思いつくままに書いているだけだから、
書いた内容なんてあんまり覚えてなくて
こんなこと書いてたんだ、とか不思議に感じる。
数年前のことなのにとても遠くて、わりと重い。

昨夜、「じいさんのうた」というのを読んだ。
2007年10月21日、日曜日、大学3回生。
この文章を書いたとき、
誰のことを想っていたかなんて覚えていないけど、
誰のことを想っていたのかはなんとなく分かる気がする。

2011.02.20 日曜日

最寄り駅のベンチ

a local station

何も考えたくないとき
時刻表がなぞられるのを待ちながら
こんな風景を見ているのです。

2011.02.19 土曜日

並行する意識

今日は土曜日。いつになく平穏だった。

朝、壁際に置いていたデスクを窓際へ移動させて、休日の朝の光を浴びられるようにした。それから不要なものをあれこれ処分したり、掃除とか洗濯とかいつもの家事を済ませた。

昼過ぎになって散歩に出かけた。曇りっぽい天気だったけど、陽射しはきちんと落ちていて暖かかった。休日の街には穏やかな表情をした人たちがたくさんいた。
More… »

2011.02.13 日曜日

カラーペン

COLORFUL

それぞれが、いろいろな色をもって生まれてきた。
だけど光が当たらなければ発色することはない。
光のある方へ、鮮やかに生きるために。

2011.02.13 日曜日

お知らせ

サイドバーに”Camera”の項目を追加しました。(タグ分類)
ちょっと古いpostにはタグ付いてないので、
すこしずつ分類していこうと考えています。

あとFlickrのPro Accountを取得。
こちらもちゃんと整理していきます。
Contactを増やすと楽しいようなので、
ぽちぽちと追加していきます。
(あれは一方的に追加していいんですかね)

それからLinkページ。
お気に入りのWebサイトをいくつか並べようかな。
いまどきLinkページとかいらない気もしますが。

では、今後とも宜しくお願いします。

2011.02.13 日曜日

写真・音楽・時間

Rachael Yamagatamy Nikon D40
a magazine and mamiya645midnight 1:11

そんなものに囲まれています。
たのしいか、と訊かれれば
たのしいよ、とこたえるけれど
いつも隙間は深くて暗いものです。

2011.02.12 土曜日

たちつてとうきょう

tokyo..

ぼくはこの都市が、空間が、わりと気に入っています。

More… »

2011.02.06 日曜日

宇宙船「もやもや」

yozora

具体的でないことを考えているとき、つまり色も形も重さも大きさも曖昧で、そこにあるようでないような事柄について考えているときは、「もやもや」としか表現のしようがない得体のしれぬ何かを頭の中に住まわせて、そのふるまいをひたすらじっと観察しているような状態にあるのかもしれない。そして、その観察した内容をきちんと言語化するには自分なりの方法や技術が必要である。しかし、もしこれらを知らなかったら「もやもや」が頭の中に留まったままとなり、いつのまにか見失ってしまうだろう。だけど決して消滅したわけでなく、「もやもや」は宇宙で迷子になった船のように音もなく飛びつづけ、ときどき、どこかの名もなき恒星の光をその機体に鈍く反射させてはその存在をぼくに気付かせようとし、ぼくは地球でふいに夜空を見上げるのだった。

2011.02.06 日曜日

PUMA SOCIAL CLUB

PUMA SOCIAL CLUB

金曜日の夜、渋谷のWWWっていうライブハウスでやってたイベント「PUMA SOCIAL CLUB」に行ってきた。イベントは1/29〜2/5の期間、土曜日は18:00~29:00の営業なので今頃クライマックス。

IMG_0023

ダーツと卓球とビリヤードとフーズボールがあって、DJブースもあった。お酒飲みながらの卓球があんなに面白いとは。大はしゃぎしてた。PUMAのスタッフの人たちとダブルスで試合をして勝ったのでドリンク券をもらいました。ありがとう。

foosball

フーズボールが面白かった。(初めて遊んだ)

2011.02.04 金曜日

あたまのなか2010.03.04

FRISK

2010年3月4日にメモ書きしたらしい文章が見つかった。
普段じぶんが何を考えているのかを記録したかったのだと思う。
(あんまり動機をよく覚えていないし、書きっぱなしで忘れてた。)
内容としては別におもしろいことは何もないですが、
こんなこと考えて過ごしている人間です、と発信してみます。

————————————————–
なくしたもの、みつけたもの。
持っていなかったものを手に入れる喜びとはまた違う、
なくしたものを再び取り戻すことへの感動について。

小麦粉の達人。
お米が好きだ。お米料理が好きだ。
そんな日本人として基本的な性質をもっているぼくだけど、小麦粉料理に憧れる。
こねたりねったりが苦手だから、小麦粉料理がうまいひとと暮らしたい。

はじめての駅にて。
有名な駅の間を埋めているささやかな駅たち。
飛び抜けて面白いものはないけれど、
駅前の個人店などの佇まいはどこか魅力的。
知らない駅で下車をしてふらふらめぐって歩きたい。

傘のシワ。
傘をうまくしまえる人は案外少ない。
何も気にせず無造作にしまう人、
綺麗にしまおうとするが叶わない人、
妙に丁寧にしまう人。
開かなければそれでいいはずの傘への想いがシワとなって健在化する。

メガネケースを開く音あるいは閉じる音。
硬い素材をフェルトのような生地で覆ったものでつくられたメガネケースをよくみる。
ふたつほど蝶番がつけられていてパカパカ開く。
メガネはデリケートなものなので、ケースの開け閉めは意外と固くされている。
その開け閉めのときに聞こえるパクヮンという音が耳に心地いい。

カバンの女性持ち。
女性には手提げカバンを腕に掛けて持つ人がいる。
スーパーの袋でも、重かろうとなんだろうと腕に掛けて持つ。
そんな持ち方すると腕の血流が悪くなるんじゃないかと
見ていてそわそわするのだけれど、試しにやってみると案外持ちやすい。
しかし男には絶望的に似合わない。
そこに女性らしさの本質があるのではないかという考察。

見えない動力。
あらゆるものが自動化されている。
エスカレータ、自動ドア、自動改札など。
それらの動きにはモーターなどの動力が必ず存在するが、
それらを目にすることはまずない。
だから人は想像する。
ウニウニ回るベルトコンベアとか、重厚な歯車の集合体とか。
もしかすると、知らない生命体が頑張っているのかもしれない。

3重の膜。
仕事がえり、電車で立って窓の外を見ている。
そのとき実は3つの層を見ていることに気づく。
まず、ガラス。次に景色。そしてガラスにうつる車内

機械がきばをむくとき。
自動券売機がえらい勢いでピタパを吐き出して飛んでった。

洗剤コーナー。
密封されているはずの洗剤。
だけどスーパーの洗剤コーナーを通ると必ず洗剤の香りがする。
————————————————–

何考えて生きてんだろうな。