2012.03.13 火曜日

圧倒的な自然に踏み入れ、その融けるような静けさの中を平然と流れるリフトに運ばれながら、自分の存在を意識することが難しくなった。

たとえば背景の色と重なってどこまでが写真なのかが分からなくなるように、このからだのどこまでが自分であるのか分からなくなっていた。極端になめらかなグラデーションに覆われて、ぼくは消えていった。
12:00 am, 2012.03.13 火.
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2011.10.23 日曜日

『伊藤圭のポートレート写真展』に行ってきました。
Twitterでも流しましたが、追記した感想を書いておきます。
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1:11 am, 2011.10.23 日.
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2011.06.29 水曜日

つぎの一歩のことばかり考えている。
この2年間で答えをだそうと決めていた。
6月が終わる。7月がきて、8月になる。
電車に乗っていると、隣の線路を別の電車が並走することがある。
はじめは少し離れていて速度もすこし違っている。
じわじわと近づき、ぴたりと並走し、ほんの数秒だけ同調する。
そしてむこうはわずかに車体をかたむけて進路を変え、橋を渡る。
ぼくはそれを目で追いながら、線路に沿って地下深くへと吸い込まれていった。
窓越しに目があったのはもうひとりの自分か。
もうすぐ2年、また花火が打ち上がる。
8:26 am, 2011.06.29 水.
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2011.06.05 日曜日


写真展、絵画展、デザイン展。
週末ごとにいろいろ足を運んでいる。
自分の世界には存在し得ないものが
誰かの世界にはやはりくっきりと存在している。
じぶんはどうだろうかと問いかけてみた。
ぼくは空を見上げるただの案山子だった。
9:52 am, 2011.06.05 日.
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2011.02.06 日曜日

具体的でないことを考えているとき、つまり色も形も重さも大きさも曖昧で、そこにあるようでないような事柄について考えているときは、「もやもや」としか表現のしようがない得体のしれぬ何かを頭の中に住まわせて、そのふるまいをひたすらじっと観察しているような状態にあるのかもしれない。そして、その観察した内容をきちんと言語化するには自分なりの方法や技術が必要である。しかし、もしこれらを知らなかったら「もやもや」が頭の中に留まったままとなり、いつのまにか見失ってしまうだろう。だけど決して消滅したわけでなく、「もやもや」は宇宙で迷子になった船のように音もなく飛びつづけ、ときどき、どこかの名もなき恒星の光をその機体に鈍く反射させてはその存在をぼくに気付かせようとし、ぼくは地球でふいに夜空を見上げるのだった。
9:37 pm, 2011.02.06 日.
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