2011.01.21 金曜日
『人のセックスを笑うな』
みるめ君とえんちゃんがバス停でジュースを飲む。
えんちゃんがボソリとつぶやく。沈黙。
みるめ君はスーパーカブにまたがり行ってしまう。
が、Uターンして戻ってくる。
カメラが反対側に切り替わる。逆光。
バイクのうしろにえんちゃんが座り、走り去っていく。
好きなシーン。
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みるめ君とえんちゃんがバス停でジュースを飲む。
えんちゃんがボソリとつぶやく。沈黙。
みるめ君はスーパーカブにまたがり行ってしまう。
が、Uターンして戻ってくる。
カメラが反対側に切り替わる。逆光。
バイクのうしろにえんちゃんが座り、走り去っていく。
好きなシーン。
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人の「しあわせ」と「さみしさ」を典型的に、抽象的にえがく。
人は人を好きになる。
鈴木寿俊が死ななかったらどうなったのか。
ふたりでしあわせに歩いていけたんじゃないかな。
そう思うのは無駄だろうか。
彼は死んでしまったし、これは物語であるから。
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昨日は小学校時代からの友人とあそんだ。
みんなどんどん変わっていくけど、変わらない。
相変わらずってすばらしい。
で、今日観た映画(DVD)。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
昨日友人に勧められた。あんまりアニメは観ないけど。
とりあえず続きの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』も観よう。
『リンダリンダリンダ』
いつかのメモに観たい映画として書いてあった。
上記の友人たちと高校3年生の文化祭でバンドやろうとしたんだけど、
出演者を決めるクジで外れちゃって出られなかった。
昨日、そんな思い出話をして、この映画をおもいだした。
『リンダリンダリンダ』を観ているあいだ、高校時代を思い出していた。
教室とか廊下とか部室とかの風景と、それから音。
あれからもう5年とか6年とか経ったらしくて、
すでに記憶はダイジェスト版みたいになっちゃってる。
あれだけの日々を過ごした時間が、空間が、
なんだかすっかり思い出になってしまって
ああ、これが時間というものの正体か、と
そんなことを考えていた。
ここ数日、ぐっと寒さが深まってきた。
数日後には2011年。ぼくは25歳になる。
25歳という時期がどのようなものなのか想像もできない。
きっと、今とそんなに変わらない。
自分が変わろうとしなければ。
仮に80歳まで生きるとして、あと56年。
今日から56年後、「さあ死ぬぞ」というときになって、
自分の人生はどんなものだったのかを振り返ったときに、
ぼくはいったい何を想うのだろう。
何を愛して生きていくのか。
何を遺して死んでいくのか。
想像もできない。
なつかしい青空に覆われながら時間がとまった。
ぼくの好きだった場所にはまだ足あとが残っていた。
雲の隙間、高いところを飛行機が抜けていった。
渋谷の映画館・Image Forumで『ハーブ&ドロシー』を観てきた。
先月ここで『死刑台のエレベーター』を観たときに会員になったので、
一年間は1,000円で映画が観られる。すてき。
ミニマルアートについての語りが興味深かった。
ちゃんと記憶しているわけじゃないけど、だいたいの内容は
こんな感じだったと思う。(違うかもしれない)
ミニマルアートは非常にシンプルである。
しかしそのシンプルさの向こう側には複雑さがひかえている。
アーティストの思考過程が“フォーム”をつくりだす。
思考過程さえあれば、極論すれば描くのは誰だってよい。
ただしそれは音楽でいうところの楽譜のようなもので、
弾き手によって雰囲気やカラーは違ってくるのである。
映画は90分くらい。すごく楽しめた。
ハーブとドロシーのヴォーゲル夫妻がかわいいしかっこいい。
アートに疎い自分だけど、問題にならなかった。
むしろアートについて興味が高まった。
作品を指さして「よくわかんないけどこれが好き」みたいなことを
言ってたりするけど、ああそんな感じでいいんだなって安心したり。
時間があればもう一度観ておきたい映画でした。
公式Web:ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人
今日は大学時代の友人の結婚式らしい。
今年の夏、8月頃にメールで連絡をもらい、
同時に“1.5次会”とかいう聞きなれない催しに招待された。
そして僕はその誘いを辞退した。
彼と話をするようになったのはいつからだったのだろう。
大教室の授業以外では同じにクラスになったことはないと思う。
一緒にあそびに行ったこともないし、メールのやりとりも数える程度。
授業の合間とかに共通の友人といっしょに二言三言交わすだけの関係だった。
その後、ゆるやかに友好関係を継続し、
ふたりだけの会話も成り立つようになった。(僕にとっては稀なことだ。)
僕が写真を撮っていることについて興味があったらしく、
同じカメラを買おうと思っているとか、そんなことを言っていたと思う。
おしゃれだけどおっさんぽくて、体が大きくて静かで、変な奴。
そんなよく分からない男と最後に会ったのは大学の卒業式の日。
卒業式後に学部のパーティーがあったのだけど、当然のようにそれには
参加しないことを決意していた僕はさっさと帰るつもりだった。
だけど気がついたらその変な男ともう一人の友人とでミナミで呑んだくれていた。
小さな店のカウンターでぐだぐだと、卒業の感傷に浸るでもなく、
働きだしたらどうなっちゃうんだろうなぁ、なんて不安がったりして。
その後、サンマルクカフェでコーヒーを飲んで、さようなら。
それ以来会っていない。
おめでたい気持ちでいっぱいだ。
顔を出しておめでとう、って言いたい気持ちもあった。
だけど結局、下北沢駅のホームで遅れている電車を待ちながら、
3行ほどのメールを送るだけになってしまった。
結婚おめでとう。また会いましょう。