Posts categorized “写真”

2011.11.19 土曜日

枯葉っていい単語

秋空

数年前にリバーサルフィルムで撮った写真。
アパート近くの公園。

秋晴れの日の空はきれいな色をしている。
冬を待つ季節の風はとても澄んでいる。
乾いて色づいた葉っぱは光に透けて深くなる。

そんな季節がすきでした。

2011.11.02 水曜日

思い出すために生きている

bw #1
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2011.10.23 日曜日

雑感:伊藤圭のポートレート写真展

伊藤圭 ポートレート展#1

『伊藤圭のポートレート写真展』に行ってきました。
Twitterでも流しましたが、追記した感想を書いておきます。

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2011.10.12 水曜日

そんな自問

foreigners

街にはカメラを持った人がたくさんいる。
みんないったい何を撮ってるのだろうか。

2011.10.11 火曜日

たとえばこの部屋で

magazine

クッションに手をあてて
ぐっと押し込んだときの手ざわりや
カーテン越しの光のまぶしさや温度は
いったいどこまで伝わるのだろうか。

この女性の目線の先になにがあるのか
そのことをぼくが知ることはないけれど
それでも、この写真はうつくしいと感じるのです。

2011.09.09 金曜日

深夜のはらいたセレナーデ

26740021

おなかが痛くて目が覚めた。
眠れなくなって、むかし撮った写真をながめていた。
どれだけのものが積み重なって現在に至っているのだろうか。
深夜の空気がその途方もなさに一層の深みを与える。

夏はいよいよ終わろうとしているらしい。
ここ数日の暑さもどこか真夏のそれとは違っている。
朝の空気は固く冷たくなりつつあり、空には秋の雲が漂う。
姿なきセミの鳴き声は減り、鳴き終えたセミの姿が散見される。

今日も明日が来て、明日も今日を過ごす。
ぼくはそんな日々になにを遺していくだろうか。
いつかの自分が撮った写真はそれを教えてはくれない。
ただ、写真を撮った自分がその瞬間そこにいたという
変わることのない事実と、そこに匂う時間を超えた思考の
切れ端に対してこうして意味を探したり、求めたりするだけなのだ。

2011.08.25 木曜日

花火

花火#01
 

今年も花火を見上げた。

 
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2011.08.21 日曜日

写真の強さについて

Starbucks

夏の写真ができました。
Bessaのシャッターの具合がわるく、
結局36枚フィルムを1本しか撮りませんでした。
だけどその36枚には2011年夏のエッセンスが
きちんと写っていました。
 
関西での最終日、大阪駅からの夜行バスに乗る前に
HEPホールで開催されていたアルバムエキスポに行ってきた。
ぼくはそこでフィルム写真の物理的な強さを改めて感じた。
3月の地震・津波に巻き込まれた写真たちが
ひとつひとつ人の手によって拾いあげられ、
意志ある人たちによって洗浄され、選別され、保管され、
その中から自分たちの写真を見つけ出す。
ほんとうに気が遠くなるほどアナログな作業。
保護された写真はぼろぼろになったりしていたけど、
そこに写る人の表情はあいかわらずいきいきしていて、
そんな写真1枚の存在の強さ、価値の尊さが
地道な作業をつないでいく原動力になるんだろう。

今日8月21日が最終日です。
Link:アルバムエキスポ 2011

 

2011.08.06 土曜日

音もなく太鼓が遠く響いている

夏

だいたいの写真は1秒以下の時間幅で、音もなく、
ある一人の人間の視点のほんの一部を切り取っている。
この世に確かにあった一瞬を、そんな限られた条件で残す。
そう考えると写真はとてもいとおしい。
 

2011.07.27 水曜日

こんな夜に海を想えば

湘南

ことばが見つからない。
 

2011.07.19 火曜日

確かで、不確かな瞬間

皆、背を向けて

撮影データの残らないフィルム写真では、
じぶんで撮影日を覚えておかなかった場合、
こんなふうになんの手がかりもない風景は
確かにあった不確かな瞬間となってしまう。
ぼくはそれでもいいと思っている。

2011.07.11 月曜日

それは鳥の卵のように

ILFORD HP5窓とベッドとフィルムとPORTRA 160NC

現像する前の35mmフィルムがすき。
ちいさくて硬いパトローネの中に、
こわれやすい過去が包まれている。
 

2011.07.10 日曜日

線とか色とか光とか

2011 June

なんで写真を撮っているのだろう。
なにを残そうとしているのだろう。
 

お気に入りのバスタオル

無限に流れる時間のなかの
自分の人生という区切りのなかにある
気が遠くなるほど微細な一点の瞬間を残すとき
乾いたシャッター音がまたひとつ響く。
 

2011.07.03 日曜日

質感をつたえる

にゅーちゃわん

質感というものは説明がむずかしい。

こういう白に、こういうしわが描かれて、
こういう形のものが、こういう柄で包まれて、
こういう光のなかで、こういう影を落とす。

とても静かなこういう写真が撮れたら、
それがひとつの整ったかたちなんだと思う。
自分の見ている世界の質感を表したかたち。

2011.06.20 月曜日

ねむる前

ベッドサイド

本を積み
時間を止めて
風をまとい
布団に包まれて
ベッドに沈む

おやすみなさい

2011.05.27 金曜日

週末の気分で写真についてぼそぼそと

蒼風

ぼくはこういうものを見てうつくしいと感じたりすてきだなあと感じたり、つまり心が惹かれるのです、ということを端的に表現できるのが写真のいいところのひとつなのだと思います。そしてそういう瞬間を共感してくれる人がすきだし、そういう瞬間を共有できるようになるべくそばにいてほしいのです。

写真はとてもむずかしい。写真に意味を与える、写真で何かを伝えることなんてぼくにはできないと思う。だからぼくは人生の中でときどき出会えるうつくしい瞬間をただひたすら集めているだけで、そんなぼくがすきな瞬間をすきだと感じてくれる人に会えればいいなあなんて淡い期待を抱きながらBlogを続けたりしているのです。

2011.05.22 日曜日

写真って静かだなと思った

渋谷爺

井の頭線改札からつながる渋谷マークシティ連絡通路。
ここでスクランブル交差点を眺める人を見るのがすきです。

2011.05.12 木曜日

いつものランドリー

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薄ぼけた影がいい。

2011.05.08 日曜日

4つの景色

in the wind

目で見た景色。
ファインダーを通した景色。
写真となった景色。
記憶の中の景色。

どれも風が吹いている。

2011.04.25 月曜日

OLYMPUS PEN

自分の部屋

ひさしぶりに使ったOLYMPUS PEN。
じいさんがこの世に置いていったもの。
光の射す部屋で、またフィルムを巻き上げる。