2010.03.14 日曜日
おじさんの箱
2010.03.13 土曜日
それは海のような
2010.03.12 金曜日
PORTRA and Solaris
さーて写真撮るか。ってなわけでフィルムを買ってきた。どちらもはじめて使う銘柄。
Kodak社のPORTRAにはNCとVCの二種類があって、それぞれ”Natural Color”と”Vivid Color”を意味している。普段から数十件の写真ブログを読んでいて気づくのは、このシリーズはともかく人気があって愛用者が多いこと。製品ラインとしては「Kodak Professional」となっていて、たしかにプロの写真家が愛用しているという話をよく耳にする。もちろんPORTRAで撮るからといってプロのようにとれるわけではない。
もうひとつはferrania社のSolarisというフィルム。トイカメラ系雑誌(ってニュアンス伝わるかな)でよく登場する印象があるフィルムで、ヴィレッジヴァンガードなんかの雑貨店のカメラコーナーにごっそり置いてある。
ferraniaの公式サイトによるとこのフィルムの特徴は「ヨーロッパ調の独特な発色のフィルム。レトロな風合い」ということらしい。よくわからない。後半はなんとなくイメージできるけど、前半はなんのことやらわからない。ヨーロッパに行ったことがある人には目に映るようにイメージできるのだろうか。ちなみにFlickrにはSolarisで撮った写真のグループもあるみたい。
今週は毎晩のように夜更かしをして写真をみていた。夢中になってた。
そうすると、やっぱり撮りたくなるもんだ。
2010.03.12 金曜日
『船乗りクプクプの冒険』
途中で眠くなって読むのをやめちゃった本。おもしろいんだけど眠くなる本。そんな本が何冊か本棚に鎮座している。ひまな時間にぱらぱらと開いて、そうそうこのへんであきらめたんだ、と思い出してまた閉じる。そんなことを繰りかえしていたら、この『さびしい王様』がどこかにいってしまった。部屋中探しても見つからない。すねてしまったのだろうか。
北杜夫の本はけっこう好きで、中学生のときにはじめて読んだのが『船乗りクプクプの冒険』だった。これで夏休みの宿題の読書感想文を書いたんだけど、読書感想文を書いていて一番楽しかった作品だと思う。北杜夫ってなんだか適当な感じの文章なんだけど、ユニークでウキウキさせられる。古本屋の100円コーナーで見かけた気がするし、ひさしぶりに読んでみようかな。
[tmkm-amazon]4087500306[/tmkm-amazon]
2010.03.07 日曜日
ものとひかりの、びみょうなかんけい
2010.03.07 日曜日
雨の日には肩を落として
2010.03.06 土曜日
缶コーヒーとオレンジの光
普段、缶コーヒーを買わない。割高だし、ゴミになるのがめんどうだし、そしてなにより味が好みではないし。とくに甘い缶コーヒーは、1本あたりに含まれる砂糖の量が尋常ではないと聞いた日から敬遠している。会社で毎日数本飲んでいる人がいるけれど、からだは大丈夫なんだろうか。と思ってたら最近健康診断でひっかかったらしい。缶コーヒーが原因はわからないけれど。
というわけで缶コーヒーと距離をおいた日々を過ごしているわけだけど、この前ひさしぶりに飲む機会が訪れた。寒い夜、友人と、六本木の東京タワーが見える道路にて。寒いなぁといいながら、温かい缶コーヒーを握る時間はしあわせだった。甘い甘い缶コーヒーにうっとりしながらオレンジ色にぼやける東京タワーを見ていた。
2010.03.05 金曜日
押されないボタン
2010.03.03 水曜日
満員電車って字面がすでにきゅうくつ
今日も今日とて寒さが厳しい。厳しいとはいえ数週間前の絶望的な底冷えにくらべればずいぶん優しい。引退したあとも怖いといえば怖いけれど、現役時代に比べれば神のような優しい笑顔を見せる部活の顧問のようなかんじ。違うか。とにかく、春は確実に近づいてきているようだ。
そんな3月3日。今朝は少しだけ寝坊をした。たいした寝坊ではないからと、危機の中にいながら妙な余裕を味わっていたら本当に遅刻しそうな時間になってしまい、家から駅のホームまでノンストップで走る羽目になった。冷たい空気を肺いっぱいに吸い込み、顔の表面がとても冷たくなり、体が熱くなってくる。冬の体育の授業を思い出させる感覚だった。約8分間全力疾走して満員電車に乗り込んだ。
仕事を始めるまでは本当の満員電車に乗ったことがなかった。人がいっぱいで完全に飽和状態の車両のドアから2,3人のおしりとかカバンとかがはみだしてて、でもあたまとクツはなんとか入り込んでいる状態から、駅員さんがぎゅうぎゅうと彼らの体をドアの内側へと必死に詰め込む。そんなイメージを持っていた。ところが実際は、車両の中の方(座席とつり革しかないエリア)にはまだ余裕があるにもかかわらず6,7人がドアからこぼれ落ちていて、どうにか乗り込むために駅員さんではなく彼ら自身で目の前の仲間を押し込み、自分もねじ込む。そして服とかが挟まれる。ドア付近の人々は苦悶の表情を窓ガラスにすり寄せ、座席を確保した人々はほとんどが眠っている(あるいは寝たフリをしている)。電車の揺れに同調して、誰かのうめき声のような呼吸音が漏れる。そんなことが毎朝、同じ時間に、それぞれの役割を変えながら行われているのだ。まあ、見ている分にはおもしろい。
だけどずっとこんなのはいやだな。
2010.03.01 月曜日
リトライ
2010.02.28 日曜日
2月の朝、下北沢にて
2010.02.27 土曜日
雨に流され
昨日の朝、信号待ちの横断歩道。湿気のある暖かい風がなめらかに吹き抜けていった。それと同時にぬるい水滴がぱらぱらと落ちてきた。今日の朝、ガラス越しに響く雨の音で起きた。窓を開けると雨でいっぱいだった。2010年、2月の終わりは雨らしい。
平日の朝は少しでもベッドにとどまろうと悪あがきをするというのに、休みの日はいつも早起きしてしまう。そして何をするでもなく、コーヒーを飲んだり本を読んだりと大学生のころのような時間を過ごしている。そんな時間はとても落ち着く。
しかし学生時代と違い、休日にしかできないことをこなさなければならない。毎週土曜日の朝は掃除・洗濯・アイロン・冷蔵庫の整理などなど雑務に追われる。もはや面倒などとは思わない。これを済ませると楽しい休日が待っているんだから。
今日は何をしようかなぁとぼんやりしていたら、朝10時から髪を切ることを思い出した。昨日の会社帰り、なんとなく気分が沈んでいて、髪でも切るかーと思いつきで予約したのだった。どれくらい切るかも決めていない。決まっていることなんて何もないんだった。
2010.02.25 木曜日
×0
今週からずいぶんあたたかくなった。会社に行くときに分厚いコートは着なくなったし、家では暖房を入れることが少なくなった。この様子だと、もうしばらくは雪を見ることもないだろう。(そうであってほしい。寒い。)
最近何度も思うことで、何度も口にしたし、何度かここにも書いた気がするのだけれど、ここのところ一週間の過ぎ去りっぷりがあまりに早い。今週の感覚だと、水曜日の朝に「あ、もう折り返しだ。」と気づいて、ふと今、木曜日の夜に「わ、明日でおしまいだ。」とか思ってる。おまけに2月も終わってしまうらしい。あ、今日は給料日だ。
一般的に時間が早く感じられるときは充実している時期だといわれていて、それを鵜呑みにするなら今の僕はとても充実しているはずで、とても喜ばしいことである。だけど、本当のところは充実しているのかどうかよく分からない。仕事が忙しいのは確かだけれど、それは明らかに自分の力量不足からくる忙しさだということは知っている。それに今の自分の仕事がどれだけの利益につながるのかを考えるとちょっと暗くなる。まだまだ貢献なんてできてない。時間をかけて小さな作業をせっせとこなして一日を終えているのだ。
仕事は毎日するものだ。毎日、自分を改良する機会がある。そう考えると気が軽くなる。今日できなかったことは明日やればいいやって思えばいい。そのかわり明日やらなきゃいけないことは明日やる。これが大事。
「昨日までのマイナス・プラスはリセットすること。いつでも今日この時点がゼロで、ここからどうするのかを考えるべし。」
そんなことを言われて、うんうんと納得した。
2010.02.23 火曜日
[Book]グアテマラの弟
女優・片桐はいりさんの著書『グアテマラの弟』を借りた。で、読んだ。
本を貸してくれるという申し出に、一瞬迷った。そしていつも本屋でするように、その本の「判定」をさせてもらった。ハードカバーの表紙と茶色の見返しを開くと、朱色というか鮮やかな柿色というか、そんな色をした扉が現れた。そこに記された上記タイトルがとても魅力的に見えた。というのが最初の印象。ファーストインプレッション。それから本編の一文目を読んで、ようやく借りると決めた。
世の中には本が無数にある。そこからお気に入りの本を選びとるのは実のところなかなか困難な作業だと思う。あちらこちらの書評をアテにしてみたり、好きな作家・ジャンルから派生して手を伸ばしてみたり、近い感性の人からの薦めを頼ってみたり。そんないろいろな手段によって、わりと真剣に本を探すのだ(本屋では深刻な顔をしながら)。なぜそこまで熱心になるのかというと、本を読むこと自体、どうしてもそれなりの時間がかかるせいだと思う。読書好きでも自分に合わない本を読むのは苦痛で、しかし読み始めるまで合う合わないは判断しづらく、結局本を手にとる時点での己の嗅覚のよしあしがその読書の幸せ度合いを左右する。本選びは大切なのだ。
ではどのようにして自分に合う本を選ぶのか。僕の場合はタイトルと最初の一文で決める。具体的にどんな思考を経て「読みたい!」と感じるのか、それを明文化することは難しくてできないのだけれど、読みたくなるタイトル・文章っていうのは人それぞれあるんじゃないだろうか。当てずっぽうな選び方だとは自分でも思う。それでも的中率はかなり高いと感じている。このあたりは自分なりの経験とか満足の水準とかであやふやな感覚だけども。
さてこの本、おもしろかった。読みやすくてユーモラスな文章で、どこかズレてて素直で真摯な生き方が描かれている。片桐はいり=いわゆる個性派女優、というくらいの印象しかなかったけれど、この本を読んでとても興味がわいたので彼女が出演している作品を観てみようと思った。それから、歯ブラシを新しいものに替えた(本に影響された)。
ちなみに、一番おどろいたのは巻末のプロフィール欄。
「片桐はいり 1963年東京都生まれ」
今年47歳なのか。もっと若いと思ってた。
2010.02.22 月曜日
吸い込んで、少し冷えて
予定のない日曜日。自転車のタイヤに空気を送り、散策にでかけた。
近所のレンタルビデオ店にDVDを3枚返し、2枚借りた。
少し離れたところにある図書館で利用者カードをつくった。
2つ先の駅前にあるレストランでチーズバーガーを食べた。
食後のコーヒーを飲みながら借りてきた本を読んだ。
この街に移ってきてちょうど半年。
静かで優しい雰囲気で住みやすい。
特に目立つものはないけれど、足りないものもない。
社会人1年目でお金もないくせに社員寮を抜け出した。
同僚と比べると確かに生活は厳しいかもしれないが、後悔はない。
ひとりになりたいときに、ひとりになれる場所がある幸せは代えがたい。
ひとりでいられないときは誰かを頼ることも、最近ようやく覚えた。
この街にいられる時間は限られている。
もうすぐ春がくる。