Posts from 6月 2011

2011.06.30 木曜日

くちぶえ

くちぶえサンドイッチ

今週、朝6時台のJ-Waveのゲストが松浦弥太郎さんだった。
この人のエッセイとか特集は何度か読んだことがあるけど、
声を聞いたのはこれがはじめてだった。

「窓を小さくして、集中する」

そんなことを言っていた。
ぼくは自分の窓の大きさすら把握できていない。
そしてあきらかに、分散している。

今日も視界のはじっこを大事なものが通りすぎていく。

2011.06.29 水曜日

サンダルで歩きたい

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つぎの一歩のことばかり考えている。
この2年間で答えをだそうと決めていた。
6月が終わる。7月がきて、8月になる。

電車に乗っていると、隣の線路を別の電車が並走することがある。
はじめは少し離れていて速度もすこし違っている。
じわじわと近づき、ぴたりと並走し、ほんの数秒だけ同調する。

そしてむこうはわずかに車体をかたむけて進路を変え、橋を渡る。
ぼくはそれを目で追いながら、線路に沿って地下深くへと吸い込まれていった。

窓越しに目があったのはもうひとりの自分か。
もうすぐ2年、また花火が打ち上がる。

2011.06.27 月曜日

新宿アカシア

洋食屋さん

アカシア@新宿

新宿にある洋食屋「アカシア」にいってきた。
妙に豪華で古めかしい店の雰囲気がおもしろい。
ロールキャベツとメンチカツの定食をたべた。
ロールキャベツといえばコンソメスープだと思っていたけど
こちらは「ロールキャベツシチュー」のお店だそう。
ボリューミーな感じでまんぞく。
他のメニューも気になるのでちょいちょい通おう。
[ 新宿アカシア ]

2011.06.20 月曜日

ねむる前

ベッドサイド

本を積み
時間を止めて
風をまとい
布団に包まれて
ベッドに沈む

おやすみなさい

2011.06.19 日曜日

アイロンをかける

アイロンの軌跡

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破けてた

気に入ったシャツ屋さんがあって、仕事用のシャツはすべてそこで買ったものを着ている。洗濯・アイロンはいつも自分でしている。クリーニング屋に出したほうがきれいで手間がかからないのは分かっているけど、やっぱりコストがかかるし、自分で手入れできる範囲できちんとやればいいと考えている。

洗濯はだいたい週末に5枚まとめてする。ときどき、金曜日の夜にバケツにお湯をためて、酸素系漂白剤と重曹を溶かしたところにつけおきして、土曜日の朝に洗濯機に放りこんだりもする。気に入ったシャツを長持ちさせるにはそれなりにメンテナンスも必要だと思う。

今日、一週間分のシャツにアイロンをかけていたら、ボタンダウンシャツのボタンが生地ごと取れかけていた。ボタンを外さずに洗濯機にかけたのがまずかったらしい。これは修繕するのがむずかしいかもしれない。寿命だったのだとあきらめるか、時間があるときに裁縫道具を引っぱり出してくるか、決めかねているのでしわしわのまま置いてある。

そんなシャツの話。

2011.06.11 土曜日

そして東京の街で

東京タワー

東京タワー#2

東京タワー#3

東京に住み始めて2年が過ぎた今でも、相変わらずぼくは東京タワーが好きで、たとえば電車からタワーが見えたりすると、ビルの隙間に現れては消えるその姿に意識をほとんど奪われてしまう。そして、いつでもあの場所に立っているはずなんだけど、なぜかぼくはいつも東京タワーを見るたびに無常感のようなものをおぼえている。

それはきっと、自分がいつかこの街を離れたとしても、自分がいつかこの世を去ったとしても、そんなことには関係なくこのうつくしい建造物はここに在り続けるのだろう、なんてことを無意識に感じてしまっているせいなのだと思う。

 
昨日、高校の同窓会があった。東京で暮らしている同級生が10人くらい集まった。たぶん卒業式以来の人もいた。みんな変わってなかった。ただ少し歳を重ね、ただ東京にいるだけだった。

今後についてもちらほら話をした。もう関西に帰りたいという人がいた。来月には日本を発つという人がいた。仕事を辞めて、生きる道を選び直した人がいた。みんなそれぞればらばらで、それでもみんな同級生だった。楽しくてしかたなかった。

二次会はほとんど寝ていた。薄まりきった意識の隅っこで「あの娘にメールしよう」なんて高校時代のようなアホな盛り上がりが聴こえた。大雨が降り止まない、有楽町の夜だった。

2011.06.09 木曜日

東京の海で #2

レインボーブリッジ少女

東京湾のかけら

海のそばでは時間が歩速をゆるめる。

いくつかのベンチが置いてあって、
それぞれにいろんな人が座っていた。
その中には、何をするわけでもなく、
おそらくただぼんやりするためだけに
月曜日の夕方に海を訪ねた人もいた。

波が崩れることはなかった。
なめらかに揺れ、やわらかくひかり、
その姿に永遠性を感じさせながらも
確実に色を深め、夜を帯びていった。

2011.06.08 水曜日

東京の海で

画家のおじいさん

海辺でひとり、絵を描く老人がいた。
風に吹かれながら、6月の陽射しを浴びながら。

遠くの吊り橋を車がゆっくりと流れていった。
遠くの霞んだ空に飛行機が現れては消えていった。

ちいさな子どもがピヨピヨ鳴るサンダルで歩きまわり、
ぼくはその音を聴きながら口の中で氷を解かしていた。

2011.06.05 日曜日

空高く飛び回る鳥を見上げる案山子のように

ハイメ・アジョンの世界展

机の上

写真展、絵画展、デザイン展。
週末ごとにいろいろ足を運んでいる。

自分の世界には存在し得ないものが
誰かの世界にはやはりくっきりと存在している。

じぶんはどうだろうかと問いかけてみた。
ぼくは空を見上げるただの案山子だった。