Posts from 4月 2011

2011.04.25 月曜日

OLYMPUS PEN

自分の部屋

ひさしぶりに使ったOLYMPUS PEN。
じいさんがこの世に置いていったもの。
光の射す部屋で、またフィルムを巻き上げる。

2011.04.23 土曜日

これで10年、20年

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どえらい雨ですね。

写真は大学生の時に買った革のバッグ。
ものすごく高かったけど、ものすごく気に入っている。

少し前から裏地がはがれてしまって気になっていたのだけれど、昨年知り合った友人が“治して”くれた。またはがれたときのために修理説明書も付けれくれた。さらには革がカサついていたからとオイルまで塗ってもらった。至れり尽くせり。

帰ってきたバッグを取り出したとき本当にうれしい気分になった。買ってよかったなーという気持ちと、これからもずっと使えるんだという気持ち。気に入った物と出会って、手に入れて、使い続けることのしあわせを感じた。

ありがとうございます。感謝します。

2011.04.14 木曜日

大阪の友だち

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夜中に電話が鳴った。たしか1時30分くらいだった。電気はつけっぱなしだった。

電話の相手は大阪で働く幼なじみだった。たまにメールか電話のやりとりをするくらいだけれど、昔から付き合いが続いている数少ない友だちのひとりで、家族以外では唯一ぼくのことを「あんた」呼ばわりする女性でもある。

「ごめん、寝てた?」といつもどおりのあっけらかんとした声が聞こえた。寝てた、とあやふやな意識で返事をした。こんな時間に電話をかけてくる合理的な理由があるのだろうかと考えたが、お互い電話したい時に電話ができる間柄なんだからまぁいいか、と目をつむった。地震は大丈夫だったかだとか、彼女とは続いているのかだとか、うちは彼氏とまだなんとか続いているだとか、そんな内容をうん、うん、へえ、と聞いていた。

「なぁなぁ聞いて聞いて」といういつものフレーズのあと、「来月、やっとスタイリストになれるねん」と報告された。この友人は美容室で働いていて、そういえば今年にもスタイリストデビューするとか去年の年末に言っていた気がする。「おめでとう、長かったな」と、高校卒業後に専門学校へ進学、そして自分より一足早く社会へと出て行った経緯を思い出した。ほんま長かったわぁ、と夜中とは思えないテンションではしゃいでる声が昔と変わらなかった。

ベッドでごろごろしながら、カーテンで手遊びをしながら、どうでもいいような会話を重ねる深夜。小学生の頃、中学生の頃、比べてみてもなにも変わらない。こんな歳になってもつながっていく関係を築けるなんて思ってもいなかった。ふいに「あんたはいつまで東京おるの?」と訊かれた。いつまでとは決めてない、今はまだ東京にいたい、でも一生暮らすことはないと思う、と伝えた。そーなんや、大阪帰ってきいや、と適当な返事をされ、大阪はええわ、と投げ返しておいた。

「もう眠いから寝る。今度東京おいで。」
「東京はええわ、もんじゃやろ。おやすみ。」
「もんじゃだけちゃうやろ、東京は。おやすみ。」

電話をおいて、電気を消して、布団を深くかぶった。目覚まし時計の秒針がチッチッチッと空気をひっかいた。深夜2時過ぎ、窓を隔てた世界は静かなはずなのにどこかざわざわしているように感じた。これが世界の息づかいなのだろうかと耳をすましているうちに、意識のドアが重みで閉じていった。

2011.04.11 月曜日

パステルの空でさくらの時を

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今朝のラジオの天気予報では「お花見日和」だといっていた。ぼくの部屋から見える東京は曇っていて、すこし肌寒かった。どんな天気をお花見日和というのだろうか、と想像した。毎年さくらの季節はまだすこし気温が低かったかもしれないな、と昔を振り返って納得し、今日はどこかでお花見をしようと思った。午後になるにつれて空は晴れ、春の光が降ってきた。

駅前のスーパーでビールを2本買い、書店に寄って文庫本を1冊買い、近所の川まで歩いていった。ぼくの住む街に流れるそのささやかな川の両岸にはわりと立派なさくらの木が生えている。川沿いの歩道から柵を越えて水上に身を乗り出すように、隆々とした黒い幹がぐぐっと伸びていて、その先端には白ともピンクともつかない曖昧な色をした花びらが風に震えていた。

歩道から橋に移り川下の方角を眺めると、歩道から一段低くなっている川辺にはブルーシートに腰をおろす人々が見えた。家族だったり、カップルだったり、何かの集まりだったりした。緩やかで短い土手をおりて、短い草の生える斜面に腰を下ろした。風が気持ちよかった。さっき真下をくぐったさくらの木が川のむこうに広がる。そしてさっきのぼくのようにふと足を止めて木を見上げる人がいた。ビールをあけ、お花見がはじまった。

空は晴れきった感じではなく、うすく広がった雲がクリーミーな青色をつくっていた。その下を乳白色の雲がときどき流れた。橋の色もパステル調でやさしい色をしていた。パステルグリーン。

聞こえる音はまわりの賑わいと、そのなかの誰かが連れてきた小型犬が何かに反応したときの鳴き声、橋を通過する小田急や高い空を横切っていく飛行機の音。どの音もすぐに溶けて消えていった。自然の中にいると音がこもらないですっと消えていく。

寝転がって飛行機を目で追った。ちらちらと光が反射してまぶしかった。あんなに遠くの光がここまで届くんだな、でも星はもっと遠くにあるんだな、とかどうでもいいことを考えたりしていた。周りにはひとりでお花見をしている人はいなかった。みんな誰かとさくらを見ていた。ひとりのように見えたおじいさんも犬を連れていた。ぼくはひとりだった。なんでひとりなんだろうか、と考えた。自分でそういうあり方を選んでしまっているんだろうな、と思った。本当はぎゃあぎゃあとやりたいのかもしれないけれど、それができない環境をコツコツとつくってきたのだと気付いて可笑しくなった。ぼくはいつまでもこうして生きていくのだろう。

川のそばでじっとしていると時間の存在を忘れてしまう。そのかわりに時間のようなものが目の前を通りすぎていく。左から右に流れていく川は一定の速度、一定の量を維持したまま、その水面にさくらを映し、ときどき花びらを連れ去っていく。左に掛かる橋のうえを人々が通り、立ち止まる。右に掛かる橋では小田急線が時間通りに人を運んでいく。その真ん中あたりでぼくはじっと川をながめていた。

帰り道、駅前の大きな木の前で立ち止まった。冬の間はくっきりとした幹と枝の輪郭が印象的だったけれど、枝先のほうがうすく緑色に霞んで見えた。花を咲かせることはないけれど、きっともうすぐ瑞々しく光る葉っぱで満たされるのだろう。

大きな風が吹き、細やかな春がかさかさと鳴った。

2011.04.09 土曜日

くもりの日

さくら

さくらが咲いた。
きれいに咲いた。

ここのところ写真を撮るのはもっぱらフィルムで、
デジカメを使うのは遊びにいくときくらいになっている。
そんな時も持っていくのはコンデジ(GRD2)だから
一眼レフのD40はかなり長い間しまいこんでいた。

そんなD40を引っぱり出して、くもりの日の街を撮ってきた。
デジタル&ズームレンズで撮るのはひさしぶりだったけれど、
バシバシ撮れるし構図作りやすいしで気楽に撮れて楽しかった。
それからD40は古いカメラだけど、やっぱいいカメラだと感じた。

さて、今日とった写真をまとめました。
大きい画像ですので時間があるときに大きな画面でどうぞ。
『2011.04.09 くもりの日』(6枚)