Posts from 9月 2010
2010.09.26 日曜日
真夜中について
真夜中の空にむけて一本の棒が立っている。
その先端、とても高いところに小さな白い布切れが結ばれている。
ゆっくりとしたやわらかい風が吹き抜ける。
布切れは音もなくふわりふわりとはためく。
全体がふわり、端っこだけがふわり。
そこに出来る限りささやかな音楽をのせてやる。
するとそこには自分だけの夜がひらかれる。
風と音楽が流れ、見上げれば月と星が映る。
真夜中とは、そんな時間のことをいうらしい。
2010.09.23 木曜日
わかんないこととわかったこと
わかんねぇなあ、って感じることがある。
なんでそんなこと言うんだろう。
なんでそんなことするんだろう。
なんで、なんでって想像してみるんだけど、わかんない。
ある人が何かをする。
その行動の影響を受ける場所に自分がいるときに、
行動の理由とか目的が分からないとすごく不安になる。
彼は何を伝えたいのだろう、何を求めているのだろう。
行動することは外部への発信のかたちのひとつだから、
きっとその行動には少なからず意味があると思っている。
だけど、はっきりとした意味が読み取れない行動で、
結果として不快感を与えたり不安に陥れたりするだけになったりすると、
なんだかそれ自体が目的なんじゃないかと思わずにはいられない。
そんなときに、わかんねぇなあ。って暗くなるのだ。
他人のことをきちんと把握・理解することはむずかしい。
そのことをこれまで避けてきた人間にとってはなおさらだ。
だからこそ最近は、相手のことがなんとなくわかっていて、
自分のこともどうやら少しはわかってもらえているらしいと感じることが、
どれだけしあわせで楽しいことかということが、ようやくわかってきたりしている。