2010.09.26 日曜日

真夜中について

 
真夜中の空にむけて一本の棒が立っている。
その先端、とても高いところに小さな白い布切れが結ばれている。

ゆっくりとしたやわらかい風が吹き抜ける。
布切れは音もなくふわりふわりとはためく。
全体がふわり、端っこだけがふわり。

そこに出来る限りささやかな音楽をのせてやる。
するとそこには自分だけの夜がひらかれる。
風と音楽が流れ、見上げれば月と星が映る。

真夜中とは、そんな時間のことをいうらしい。

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