2009.10.31 土曜日
10月31日土曜日 翳と光と
東京は思っていたよりもあちこちに起伏がある土地らしい。
大阪に住んでいた頃よりも坂道に遭遇する機会が多い。
最近は日が落ちるのがずいぶん早くなってきたこともあり
建物に囲まれた周りよりも低い土地はすぐに翳ってしまう。
今日の夕方、光が指すところを求めて動き回った。
知らぬ間に一駅先までぐるりと迂回してたどり着いた。
帰り道にひどい疲れを感じた。
たくさん歩いたせいではないみたいだ。
ちょっと、疲れている。
東京は思っていたよりもあちこちに起伏がある土地らしい。
大阪に住んでいた頃よりも坂道に遭遇する機会が多い。
最近は日が落ちるのがずいぶん早くなってきたこともあり
建物に囲まれた周りよりも低い土地はすぐに翳ってしまう。
今日の夕方、光が指すところを求めて動き回った。
知らぬ間に一駅先までぐるりと迂回してたどり着いた。
帰り道にひどい疲れを感じた。
たくさん歩いたせいではないみたいだ。
ちょっと、疲れている。
正直さ、言いたいことは山ほどあるんだよね。
いろんな目に付いたことや耳にしたことに対して
反射的に考えたことをさ、本当はどこかに吐きたいんだ。
だけどすこし前から、
社会人だからそんなこと言っちゃいけない
みんなそうやって生きてるんだから仕方ない
好きなようになんて生きていけない
って言われたり、感じたり、悟ったりして
自分がずいぶん硬直化してきたように思う。早くも。
実際問題、あと40年くらいこうやって過ごしていくのが一般的で
そのことに疑問を感じること自体ナンセンスなんだろう。一般的に。
わかったような口をきく奴もちらほらいるんだけど
たぶんその人たちは間違ってなくて、
でも、なんだかなあ。
ここ数日の寒さで、冬支度の準備を始めようと思った。
どうもこの部屋は寒すぎる気がする。
窓から冷気が止め処なく、じわじわと畳を這ってくる。
今はとりあえず湯たんぽを抱えて椅子に座っている。
必要なもの : 毛布・マフラー・湯たんぽ(2号)
これは父親に買ったもらったPOLOのネクタイ。
2年前、就職活動を始める時期になったのにぼくはネクタイを一本しか持っていなかった。
そんなことを話したかどうか憶えてないけれど、久しぶりに実家に帰った時に
父親と出かけた先で「ネクタイを買ってやろう」と言われて選んだものだ。
うちの父親はネクタイをしないので、 選んでいるときのアドバイスも頼りない。
それでも、面接官への印象だのちょっと派手な方がいいだのと
ああだこうだ言いながらあれこれ見繕ってくれた。
そうして選び抜かれたこのネクタイが
どれだけ似合っているのか分からないけれど、
ぼくは緑のストライプを胸にして面接官のおっさんやあるいは自分と戦った。
今ではずいぶん生地も痛んでしまい、そろそろ引退させてやろうと思っている。
別に深い想い入れがあるわけじゃないけど、ふと朝、鏡を見て考えたのでした。
ときどき自分を残すようにしよう。
その時の気分とか考えてたことって案外忘れない。
ぽつりぽつりと呟くように、
うっすら描かれる足跡のように、
未来の自分宛にさりげなく置いていく。
自分の中でゆらゆら揺れ動くものに気付いていて、
それを見定めようとしているのにどうにもうまくいかない。
意図せぬピンボケのようにとてももどかしい。
きちっと輪郭を捉えて、正体を知って、自分のものにしたい。
自分の中にある不確かな部分っていうのは
まだ見ぬ可能性だったり、あるいは潜在的な暗部だったりするんだけど
それが視界の隅でチラチラするのがとにかくもどかしい。
で、初めての中判カメラ。
露出計はないんだけどネガだから大丈夫。
とりあえず、現像されたものから3枚だけプリントしてもらった。
(1枚は撮ってもらった写真です)
初めての中判、初めての645。
これから楽しくやっていこう。
デジタル化できないのが悩みです。(コストの問題)