Posts categorized “@旧Blog”

2009.11.25 水曜日

帰る


bell, originally uploaded by ixao_AGP.

この街に来て3ヶ月が経った。
賑やかでなく、寂しくもなく、とても過ごしやすいところだと思う。
地元に根ざした祭りや、ときどき小さな催し物が開かれている。
そしてこの季節、大きなクリスマスツリーが駅前に現れた。
基本に忠実という感じの装飾がされたそのツリーは美しい。
それを眺める街の人々の表情が柔らかい。
そんな雰囲気がいい。

帰り道、街灯にベルが光る。
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ。
みんな上を向いて帰ってゆく。

2009.11.23 月曜日

本と翅

古本屋の本棚を左から右へと視線を走らせる。
一冊の背表紙に目が止まる。
蚊が留まっている。
著者名の上にじっとしている。
その腹に血は溜まっておらずからだは小さい。

この時期に蚊か。
さぞ生き辛かろうと思い遣る。
夏の日にさんざん憎んだことも忘れて。

少し目線を右に切る。
そしてすぐに戻す。
すでに蚊はいなかった。
さようなら、と思った。

2009.11.21 土曜日

friday, midnight,

Red Hot Chili Peppers, Coffee, Bed.

2009.11.20 金曜日

金曜日、昼、秋、空高し

なんていう花だろう。
生え方が好き。

植物はいい。
静かで、変化がある。
風にそよぐ姿がたまらない。

もっと散歩をしよう。
種々の植物を見つけて
ちょっと考えたりして。

2009.11.19 木曜日

ライオン太陽

小さい頃、太陽の絵を描くときに何色を使っていたのだろう。
たぶん黄色か赤色かオレンジ色か。オレンジが好きだったかな。
丸を描いてそのまわりにぎざぎざをつけたライオンのような太陽。
だいたい紙の右上か左上に描いて、真ん中には描かなかった。

暇なときに描く絵は似たようなものが多かった。
太陽を描いて、大きな木を一本描いて、その下に人を描く。
人は座っていたり立っていたり、一人だったり二人だったり。
地面には適当な量の草と少し花を描いた。
空は青だか水色だかで薄く塗って、遠くには山の連なりを描いた。

そうして何度も描いた同じような絵は、どれもとても下手だった。

2009.11.17 火曜日

無心でいるとき

あたまの中でベージュ色の小さなプロペラ機が
くるくると小さな螺旋を描くように飛んでいる。
それはとても自由な飛び方をしている。
ブゥーンという高い音とブォーンという低い音を
混ぜこぜにして発しながらくるくるくるくる。
と、いつの間にかプロペラ機があたまの周りを飛んでいた。

2009.11.16 月曜日

スピンをひらり


bookmarker
Originally uploaded by ixao_AGP

古本を買った。
栞紐が切れていた。

この栞紐が好きだという作家がいたなぁと思い出して
どれどれと本棚から久しぶりにひっぱり出して読んでいる。

寒い今夜はベッドで読書。
そろりそろりと少しずつ眠りに近づくのだろう。


2009.11.16 月曜日

スピン


bookmarker
Originally uploaded by ixao_AGP

古本を買った。
栞紐が切れていた。

この栞紐が好きだという作家がいたなぁと思い出して
どれどれと本棚からひっぱり出して読んでいる。

2009.11.15 日曜日

好きなものはとっておく


pinkish sky, originally uploaded by ixao_AGP.

あの4年間の記憶といえば、こんな風景。
ひたすら毎日空をむさぼっていた。
朝も昼も夜もいつもいつでも。

それがなんになるのかなんて考えもしなかったし
それがなんだったんだって今でもわからない。
ただあの日々に撮り溜めた空がぼくは好きなのだ。

写真を撮ることが好きなわけではないのだと思う。
好きなものをただ自分の手元に置いておきたい。
そんな幼稚な欲望に駆られ、ぼくは写真を撮っている。

2009.11.15 日曜日

青く青く、遠くの空


blue planet, originally uploaded by ixao_AGP.

深夜まで映画を観ていた。
だから今朝はゆっくり寝ていようと思っていた。

でも、この空の色に気付いた7時過ぎ、
カメラを引っ掴んでベランダに出る自分がいた。

昨日映画で見た青がそこにあった。

In the Shadow of the Moon』(06・英)

月から地球を見たことのある人間の眼には
空に浮かぶ月はどのように映るのだろう。
かつて自分が踏みしめたその場所を
その場所にしっかりと残してきた足跡を
もはやただこころの中に想うことしかできない。
強い誇りを抱いてあの天体を見上げつつも、
底知れぬ切なさを感じてしまいそうな、そんな気がした。

2009.11.14 土曜日

そんな週末


skyward, originally uploaded by ixao_AGP.

土曜日の夜は時計を気にせずに
視覚と聴覚には映画をあたえ
味覚と嗅覚にはコーヒーをあたえ
からだを背もたれにあずけて穏やかに過ごす。

2009.11.06 金曜日

週末の朝


small flower, originally uploaded by ixao_AGP.

さあ週末。

明日の朝はベッドにこもろう。
最近買った分厚い本の続きを読もう。

ラジオを適当に聞き流して
外の音にすこし耳を澄まして
さあ週末の朝を感じよう。

2009.11.04 水曜日

あきの、そらの、いろに。


cold sky, originally uploaded by ixao_AGP.

やはり、いつも、とても。
そっくりな毎日を過ごしている。

だけど、どこか、すこし。
違うといえば違うこともあちこちある。

だから、ぼくは、いつも。
昨日とのわずかなズレに気付いては
なんともいえない切なさをおぼえるのです。

2009.11.03 火曜日

寒い夜、歩きながら考えてたこと


the red one, originally uploaded by ixao_AGP.

 「寒い」

2009.11.03 火曜日

よき日である


hanging, originally uploaded by ixao_AGP.

どーんと晴れた空
すごく上のほうでプロペラ機の音がする

さらさらと風が入ってくる
陽だまりができている
そんな部屋にいる

椅子に座る
窓から外を見る
空を見る

2009.11.02 月曜日

よくわからない話をする


cloth, originally uploaded by ixao_AGP.

ぎゅっとしばるんだけど、すこし緩さを残しておく。
あまりに固くしてしまうと見ているだけで窮屈だから。

そういう塩梅の感覚が合う人がいい。

2009.11.01 日曜日

本屋へ歩く道すがら


i found that, originally uploaded by ixao_AGP.

音楽を聴きながら
靴底を道路に擦りながら
考えることをやめて意識を自由にさせながら
雨が降る前の空気が風になって向かってくるのを感じながら

久しぶりに声を出さないまま一日を過ごすことを受け入れ
雨が一斉に世界中に降ることを想像したりして
こんな風に11月が始まるのかと
そんなことを思った

2009.10.31 土曜日

10月31日土曜日 翳と光と


back of the tree, originally uploaded by ixao_AGP.

東京は思っていたよりもあちこちに起伏がある土地らしい。
大阪に住んでいた頃よりも坂道に遭遇する機会が多い。
最近は日が落ちるのがずいぶん早くなってきたこともあり
建物に囲まれた周りよりも低い土地はすぐに翳ってしまう。

今日の夕方、光が指すところを求めて動き回った。
知らぬ間に一駅先までぐるりと迂回してたどり着いた。

帰り道にひどい疲れを感じた。
たくさん歩いたせいではないみたいだ。
ちょっと、疲れている。

2009.10.30 金曜日

ちょっと若作り


unforgettable, originally uploaded by ixao_AGP.

正直さ、言いたいことは山ほどあるんだよね。
いろんな目に付いたことや耳にしたことに対して
反射的に考えたことをさ、本当はどこかに吐きたいんだ。

だけどすこし前から、
社会人だからそんなこと言っちゃいけない
みんなそうやって生きてるんだから仕方ない
好きなようになんて生きていけない
って言われたり、感じたり、悟ったりして
自分がずいぶん硬直化してきたように思う。早くも。

実際問題、あと40年くらいこうやって過ごしていくのが一般的で
そのことに疑問を感じること自体ナンセンスなんだろう。一般的に。
わかったような口をきく奴もちらほらいるんだけど
たぶんその人たちは間違ってなくて、
でも、なんだかなあ。

2009.10.28 水曜日

片隅にて


the cornor of the world, originally uploaded by ixao_AGP.

宇宙の、世界の、東京の

時間の、歴史の、血脈の

ぼくは片隅に生きる

そして今日も蒼穹を仰いだ