2015.05.25 月曜日

いつか思い出せなくなっても

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きちんと思い出せるかどうかは別にして、人の記憶というものは必ず脳のどこかに保管されているらしい。ぼくは昔の記憶を思い出すのが苦手だから、それが本当ならうれしい。思い出せない記憶はもはや体験しなかったのと同じではないか?なんて考えたこともあった。けれど脳のどこかの引き出しにその記憶は収められていて、またいつか何かのきっかけで見つけ出すことができるのであれば、それを楽しみに待っていようと思う。

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そんなぼくも、自分で撮った写真を見るとその時のことをはっきりと思い出すことができる。もう少し正確に言えば、シャッターを切りたいと思ってからシャッターを切るまでの数秒間のファインダー越しの景色と、その時の感情の動きがまざまざと蘇ってくる感じ。だいたいぼくが過去の思い出を振り返るときには、自分が撮った写真をきっかけとして、その写真を撮った瞬間を思い出し、次にその時の気持ちが思い出され、そして芋づる式にその日に何があったのかをようやく思い出している。これは便利だなぁと思っている。

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ところで、このような記憶を呼び覚ましてくれる写真を撮ったときに使ったカメラには共通してファインダーがついていた。iPhoneの写真も好きだし、GRで撮った写真も好きだったけれど彼らにはファインダーがなく、液晶画面を見ながらシャッターボタンを押して(あるいは液晶画面をタップして)撮影する。こうして撮った写真は、結果的に、ぼくの貧弱な記憶を掘り起こすのには役立ってはくれない。それはやはり写真を撮るその瞬間を自分の目で見ることができなかったからなのだと思う。そんなの感情論だ、気分の問題だ、屁理屈だ、と言われればそれまでだけれど。

先週の大学時代に知り合った友人の結婚式。素敵な式でした。おめでとう。

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