2011.06.08 水曜日

東京の海で

画家のおじいさん

海辺でひとり、絵を描く老人がいた。
風に吹かれながら、6月の陽射しを浴びながら。

遠くの吊り橋を車がゆっくりと流れていった。
遠くの霞んだ空に飛行機が現れては消えていった。

ちいさな子どもがピヨピヨ鳴るサンダルで歩きまわり、
ぼくはその音を聴きながら口の中で氷を解かしていた。

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