平らなものに白い紙をかぶせる。
その上を軽く鉛筆でこすってやる。
すると模様が浮かんでくる。
そんなのが小さいころすきだった。
十円玉とか、葉っぱとか、部屋の壁とか。
鉛筆の濃淡の加減がむずかしいんだけど、
繊細なラインがきちんと浮かんだときはうっとりした。
今の自分はどんな模様をつくるだろう。
はっきりとしない、頼りなげな陰翳を描くだけかもしれない。
ぜんぜん関係ないけど、ここ最近の月がとてもきれい。
昼間の空に浮かぶ月は、たとえば遠くに見つけた富士山のように
そこにあるようでないような曖昧でやさしい色合いをしていた。
12:51 am, 2011.01.18 火.
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