3月20日、朝8時、新宿発のバス。13時30分到着予定だったはずのバスは、結局1時間遅れの14時30分に目的地の岐阜県高山市に到着した。乗車から降車までの約6時間30分のあいだ、隣の席に座っていたアメリカ人男性と、たぶんお互い少しずつ緊張しながらものんびりした会話をつなげて過ごしていた。
彼は写真を撮るのが好きで、週末ごとに日本のどこかへ出かけては写真を撮り、Webを使って世界中の知り合いにその写真を見せてあげるのだと、とても楽しそうに語ってくれた。海外で日本といえば東京で、騒がしくて高密度な都会のイメージを抱く人がほとんどらしい。だけど本当は日本には静かで美しい場所がたくさんあるのだと、これまでに足を運んだ日本各地の写真を見せてくれながら彼は話していた。また、日本だけじゃなくて世界には美しい場所がまだまだあるのだとも言った。彼の持っているカメラはこれまでに13カ国を見てきたのだそうだ。
彼は写真の話以外にも、故郷の話や仕事の話、家族についての話をしてくれた。また、僕が東京に住んでいる理由とか、どんな生活をしているのかとか、将来はどうするつもりなのかといった質問もされた。東京は楽しいけれど家賃が高くて困るという話をしたら、「30歳まではお金が無くても楽しく過ごせるよ。で、その頃には稼ぐお金も増えてるから大丈夫だ」と彼は笑った。
バスを降りたところで二人で写真を撮った。
お互いに「また会いましょう」と言い交わし、短いバスの旅は終わった。
良い旅の始まりですね、Enjoy!
Posted by kc on 3月 26th, 2010.
>kcさん
Thanks:)
偶然の出会いは素敵なものですね。
Posted by ixao on 3月 26th, 2010.