Posts from 8月 2009

2009.08.30 日曜日

みどり渦巻くかぜの匂い

TATAMI, originally uploaded by ixao_AGP.

風が吹きこむこの部屋で、夏が消えようとしているのを感じています。この時期、少し不安定な気分になりやすいのが昔からのお決まりです。だけど同時に、穏やかでありたいとか、静かでありたいとか、やさしくなりたいとか、普段は考えることすら恥ずかしいことを想ったりする時期でもあります。そしてそんなことを想うとき、ぼくはよく窓の外を眺めている気がします。
あなたとは、どれだけの時間を隔てて再会しようとも、きっと一つの空間に溶け込める気がしています。これは感覚的な意見でもあり、経験から言えることでもあります。ぼくたちの空間にはリズムがあって、そのリズムはとても変則的で、ことばで表すのは少しむずかしいものがあります。だけどぼくたちはそんな揺れ動くリズムの上で、妙に気が抜けた感じで話をして、聞いて、黙って、朝の色に気付いたりして、自然にいられるのです。
今日は日曜日。いつもより風が強く吹き、空は白く広がっています。セミの鳴き声と飛行機の音と、今マンションの前を歩いているじいさんの歌声に包まれて、もうすぐ夏が終わろうとしているのを感じています。さあ、短くなった蚊取り線香に火をつけて、読みかけの本の続きを読むことにします。

2009.08.26 水曜日

ちりぢり あふれてゆれて


back, originally uploaded by ixao_AGP.

もやもやっとした気分になることが多い。
なにがあったわけでもないが、もやもやが眼前に広がるのだ。
そういえば今年は突き抜ける青空の下に立っていない。
どこかもやもやした夏空にごまかされている。
先週土曜日に引越しをした。
軽トラ一台であっちからこっちへ。
夜、部屋からは花火が綺麗に見えた。
学生のときに暮らしていた部屋を思い出した。
自分が、あふれ出している。
もやもやしたものに満たされてしまっている。
窮屈だという表現が適当だろうか。
身軽でない、気だるい重さ。
それが憎たらしい。
退治したくても、夜は短い。
深夜が好きだったのに。
色々、こぼしてしまっている。
9月5日。
土曜日の午前中を押さえられた。
くやしいから、午後一番に予定を入れようと思う。
なんでもいい、映画のチケットを予約することにした。

2009.08.20 木曜日

ぼくらの明日


moment, originally uploaded by ixao_AGP.

涼しい夏の夜。
風が気持ちいいので歌をうたう。
夏休みは楽しかった。
ともだちに会った。
相変わらず二人で歩きまわり、座って少しずつ話をして、じゃあ、と別れる。
次に会うのはいつだろう?
1年後。
そうか。
長い間隔の中に生きる関係。
悪くない。
ぼくらの明日はいつだろう。

2009.08.07 金曜日

むすぶ線にのる


string, originally uploaded by ixao_AGP.

牛乳を飲み干した。
ぐる、と胃が鳴いた。
風呂をみがいた。
きゅ、と響いた。
他には、つめを切った。食器を洗った。洗濯も干した。部屋干しだけど。ケータイの充電も問題ない。itunes storeでアルバムを買ってみた。初めてかな。昨日買った本もかばんに入れた。もう大丈夫。
学生の頃、何度夜行バスに乗っただろう。行き先はすべて東京。人に会いに、人を迎えに、そして就職活動のために。一番安いバスだったからとても狭かった。激しい揺れで眠れなかったり、休憩のたびに目が覚めたり。それでもうとうととしているうちにバスは東京へとぼくを運んでくれていた。朝、光がまぶしくて目覚める。あの瞬間がたまらなかった。
色々書きたかったけど、もう時間だ。
またいつか。

2009.08.05 水曜日

まぬけ


speed, originally uploaded by ixao_AGP.

カレンダーをめくり忘れている。
だけど別に困らない。
そんな最近。
8月。
朝の電車でうとうとすることが増えた。
睡眠時間は変わらないのに。
何が変わったのだろう。
8月のせい。
寝る前のおだやかな時間に想う。
今日は何曜日だっけ。
まあどうでもいい。
ひとり想う。
夢の中で、ぼくの夢が叶うなら
ぼくは夢を見るだろう。
空を見上げ
少し眠る。

 

2009.08.02 日曜日

花火は綺麗だったけれど


firework, originally uploaded by ixao_AGP.

どこまで近づけるのか分からなかったけれど
できるだけ近くまで歩み寄ってみたいと思って
夢中になってとにかく進んでみたら
気付いたときにはとても近くにいて
すごく安らいで、満たされた。
だけどいつの間にか
ほんのわずかだったはずの距離が
そちらが離れていったのか
こちらが逃げ出したのかよく分からないんだけど
ぐーんと遠くなって
ときどきもう一度近づこうとしてみるんだけど
なんだか距離っていうよりも
なんていうか隔たりを感じてしまう。
それ自体は空しいことなんだけど
ああ、なんか終わったんだなって
そんな気分で花火を見てたんだ。