今年もまた夏が終わろうとしている。夏という季節はいつ始まり、いつ終わるのか。そこには暦上の決めごとはあるのだろうけど、街に吹く風や太陽のひかりの微妙な、しかし確実な変化を、それぞれの人がそれぞれの感覚でとらえて、季節の変化を感じるのだろう。
ぼくにとって、今年の夏はとても短いものだった。夏が始まっていることに気づきながら、しばらくは春と変わらない日々を送っていた。季節に乗り遅れるかなしみは、生まれて初めて感じたものだった。
徳島の海、薄曇りの空。さらさらの砂が波に濡らされて、一瞬だけ太陽をきらきらと反射する。そこを足でなぞり、砂の感触をたしかめて、ああ夏が終わるんだな、って思った。
7:43 am, 2012.08.19 日.
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