ばかみたいに素直だった時期があった。好きだったら好きだとことばにして伝えたし、嫌なことはすべて明確に拒絶していた。ほとんどの時間をひとりで過ごしていた。朝は早く起きてベランダから日の出を眺めていた。昼間は天気がよければ広い公園で写真を撮っていた。雨の日は家に閉じこもって文章を書いたり、ときどき同じ公園で写真を撮ったりしていた。夜は月が出ている日はそれを見ていた。月のない夜は何をしていたか憶えていない。月が出ていようと出てなかろうと、ほとんどの夜はチャットをしていた。夜、インターネット越しに誰かと話すのが好きだった。夜は世界と心の距離がいちばん近づく時間だと思っていて、それは同時に自分の深層が露になる時間なのだと思う。そんなときにPCに向かって、文字で、ほとんど会ったこともない誰かと素直なことばを交わす。穏やかで、ほんとうに楽しい時間だった。
はじめまして。マカロニといいます。
まるで小説を読んでいるような文章と写真がとてもいいな、と強く印象に残り、時々拝見させていただいています。
思わずさかのぼって文章を楽しんでしまいました(^^)
とても美しい文章と心ゆさぶられる写真、また見にきたいと思います。
(うまく感想伝えきれずに申し訳ありません。)
Posted by macaroni on 12月 1st, 2012.
はじめまして。ありがとうございます。
そう言っていただけるとうれしいです。
Posted by ixao on 12月 2nd, 2012.