2010.02.23 火曜日

[Book]グアテマラの弟

#588

女優・片桐はいりさんの著書『グアテマラの弟』を借りた。で、読んだ。

本を貸してくれるという申し出に、一瞬迷った。そしていつも本屋でするように、その本の「判定」をさせてもらった。ハードカバーの表紙と茶色の見返しを開くと、朱色というか鮮やかな柿色というか、そんな色をした扉が現れた。そこに記された上記タイトルがとても魅力的に見えた。というのが最初の印象。ファーストインプレッション。それから本編の一文目を読んで、ようやく借りると決めた。

世の中には本が無数にある。そこからお気に入りの本を選びとるのは実のところなかなか困難な作業だと思う。あちらこちらの書評をアテにしてみたり、好きな作家・ジャンルから派生して手を伸ばしてみたり、近い感性の人からの薦めを頼ってみたり。そんないろいろな手段によって、わりと真剣に本を探すのだ(本屋では深刻な顔をしながら)。なぜそこまで熱心になるのかというと、本を読むこと自体、どうしてもそれなりの時間がかかるせいだと思う。読書好きでも自分に合わない本を読むのは苦痛で、しかし読み始めるまで合う合わないは判断しづらく、結局本を手にとる時点での己の嗅覚のよしあしがその読書の幸せ度合いを左右する。本選びは大切なのだ。

ではどのようにして自分に合う本を選ぶのか。僕の場合はタイトルと最初の一文で決める。具体的にどんな思考を経て「読みたい!」と感じるのか、それを明文化することは難しくてできないのだけれど、読みたくなるタイトル・文章っていうのは人それぞれあるんじゃないだろうか。当てずっぽうな選び方だとは自分でも思う。それでも的中率はかなり高いと感じている。このあたりは自分なりの経験とか満足の水準とかであやふやな感覚だけども。

さてこの本、おもしろかった。読みやすくてユーモラスな文章で、どこかズレてて素直で真摯な生き方が描かれている。片桐はいり=いわゆる個性派女優、というくらいの印象しかなかったけれど、この本を読んでとても興味がわいたので彼女が出演している作品を観てみようと思った。それから、歯ブラシを新しいものに替えた(本に影響された)。

ちなみに、一番おどろいたのは巻末のプロフィール欄。

「片桐はいり 1963年東京都生まれ」

今年47歳なのか。もっと若いと思ってた。

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