2009.11.29 日曜日
雨が降りそうな空。
外に出ることを躊躇し続けて昼が過ぎた。
もう11月が終わろうとしている。
高いところに昇りたい。
高くて静かなところで世界を眺めたい。
騒がしい街が静かにたたずみ
忙しい街がゆるゆると動く。
そんな世界が沈殿している。
自分がいなくなった世界がそこにはある。
それをじっと見つめたい。
年内に行きませんか?と誘ってみる。
2:57 pm, 2009.11.29 日.
2009.11.28 土曜日
なんでもない土曜日を過ごすこと。
それはとてもたやすいことである。
いつもどおりの朝を過ごし、
好きなように午後を過ごせばいい。
平日と同じ時間に目を覚ます。
それからしばらくベッドに篭る幸福を味わう。
頭がはっきりしてきたら、シャワーを浴びる。
そこからは洗濯、掃除、朝食まで流れ作業。
ラジオを聴きながらゆっくりするのが10時頃になる。
そして午後は何をしようかと物思いにふける。
土曜日の午後はとても自由だ。
その事実だけでも胸が躍る気分になる。
ひとりで過ごしてもいいし、だれかと過ごしてもいい。
今日のぼくのように音楽にただ揺られているのもいい。
ふと嫌なことを思い出してしまっても、
「まだ土曜日の午後だ。明日は日曜日だ。」って考えると
そのモヤモヤも窓から抜けていってしまう。
とても平和な雰囲気がそこにはある。
日が暮れて、夜になる。
土曜日はまだ終わらない。
5:55 pm, 2009.11.28 土.
2009.11.27 金曜日
時計は止まるけれど、時は止まらない。
そんなことを言っている詩を読んで思った。
時間よ止まれ!と必死に願うことは愚かなことだろうか。
浅ましく、不恰好なことなのだろうか。
そんなことはないんだろう。
時が止まってくれないことなんてみんな知っている。
今が永遠になることなんてない。
足元のかげはどうしたって少しずつ伸びていって、闇に消える。
そんなことを知っているからこそ、過ぎていく時間がいとおしく感じられ、
淡々と進む時計の針を見て狂おしい思いになるのだろう。
そんな感情が湧くような体験をたくさんしたい。
そんな体験を共有できる人に出会いたい。
11:05 pm, 2009.11.27 金.
2009.11.26 木曜日
自分の振る舞いによって生じる風は、誰に、どのように届いているのか。
9:09 pm, 2009.11.26 木.
2009.11.25 水曜日
この街に来て3ヶ月が経った。
賑やかでなく、寂しくもなく、とても過ごしやすいところだと思う。
地元に根ざした祭りや、ときどき小さな催し物が開かれている。
そしてこの季節、大きなクリスマスツリーが駅前に現れた。
基本に忠実という感じの装飾がされたそのツリーは美しい。
それを眺める街の人々の表情が柔らかい。
そんな雰囲気がいい。
帰り道、街灯にベルが光る。
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ。
みんな上を向いて帰ってゆく。
9:01 pm, 2009.11.25 水.
2009.11.23 月曜日
古本屋の本棚を左から右へと視線を走らせる。
一冊の背表紙に目が止まる。
蚊が留まっている。
著者名の上にじっとしている。
その腹に血は溜まっておらずからだは小さい。
この時期に蚊か。
さぞ生き辛かろうと思い遣る。
夏の日にさんざん憎んだことも忘れて。
少し目線を右に切る。
そしてすぐに戻す。
すでに蚊はいなかった。
さようなら、と思った。
9:03 pm, 2009.11.23 月.
2009.11.21 土曜日
Red Hot Chili Peppers, Coffee, Bed.
2:05 am, 2009.11.21 土.
2009.11.20 金曜日
なんていう花だろう。
生え方が好き。
植物はいい。
静かで、変化がある。
風にそよぐ姿がたまらない。
もっと散歩をしよう。
種々の植物を見つけて
ちょっと考えたりして。
1:37 pm, 2009.11.20 金.
2009.11.19 木曜日
小さい頃、太陽の絵を描くときに何色を使っていたのだろう。
たぶん黄色か赤色かオレンジ色か。オレンジが好きだったかな。
丸を描いてそのまわりにぎざぎざをつけたライオンのような太陽。
だいたい紙の右上か左上に描いて、真ん中には描かなかった。
暇なときに描く絵は似たようなものが多かった。
太陽を描いて、大きな木を一本描いて、その下に人を描く。
人は座っていたり立っていたり、一人だったり二人だったり。
地面には適当な量の草と少し花を描いた。
空は青だか水色だかで薄く塗って、遠くには山の連なりを描いた。
そうして何度も描いた同じような絵は、どれもとても下手だった。
9:48 pm, 2009.11.19 木.
2009.11.17 火曜日
あたまの中でベージュ色の小さなプロペラ機が
くるくると小さな螺旋を描くように飛んでいる。
それはとても自由な飛び方をしている。
ブゥーンという高い音とブォーンという低い音を
混ぜこぜにして発しながらくるくるくるくる。
と、いつの間にかプロペラ機があたまの周りを飛んでいた。
10:49 pm, 2009.11.17 火.
2009.11.16 月曜日
古本を買った。
栞紐が切れていた。
この栞紐が好きだという作家がいたなぁと思い出して
どれどれと本棚から久しぶりにひっぱり出して読んでいる。
寒い今夜はベッドで読書。
そろりそろりと少しずつ眠りに近づくのだろう。
10:11 pm, 2009.11.16 月.
2009.11.15 日曜日
あの4年間の記憶といえば、こんな風景。
ひたすら毎日空をむさぼっていた。
朝も昼も夜もいつもいつでも。
それがなんになるのかなんて考えもしなかったし
それがなんだったんだって今でもわからない。
ただあの日々に撮り溜めた空がぼくは好きなのだ。
写真を撮ることが好きなわけではないのだと思う。
好きなものをただ自分の手元に置いておきたい。
そんな幼稚な欲望に駆られ、ぼくは写真を撮っている。
9:22 pm, 2009.11.15 日.
2009.11.15 日曜日
深夜まで映画を観ていた。
だから今朝はゆっくり寝ていようと思っていた。
でも、この空の色に気付いた7時過ぎ、
カメラを引っ掴んでベランダに出る自分がいた。
昨日映画で見た青がそこにあった。
『In the Shadow of the Moon』(06・英)
月から地球を見たことのある人間の眼には
空に浮かぶ月はどのように映るのだろう。
かつて自分が踏みしめたその場所を
その場所にしっかりと残してきた足跡を
もはやただこころの中に想うことしかできない。
強い誇りを抱いてあの天体を見上げつつも、
底知れぬ切なさを感じてしまいそうな、そんな気がした。
9:33 am, 2009.11.15 日.
2009.11.14 土曜日
土曜日の夜は時計を気にせずに
視覚と聴覚には映画をあたえ
味覚と嗅覚にはコーヒーをあたえ
からだを背もたれにあずけて穏やかに過ごす。
10:18 pm, 2009.11.14 土.
2009.11.06 金曜日
さあ週末。
明日の朝はベッドにこもろう。
最近買った分厚い本の続きを読もう。
ラジオを適当に聞き流して
外の音にすこし耳を澄まして
さあ週末の朝を感じよう。
11:13 pm, 2009.11.06 金.
2009.11.04 水曜日
やはり、いつも、とても。
そっくりな毎日を過ごしている。
だけど、どこか、すこし。
違うといえば違うこともあちこちある。
だから、ぼくは、いつも。
昨日とのわずかなズレに気付いては
なんともいえない切なさをおぼえるのです。
11:02 pm, 2009.11.04 水.
2009.11.03 火曜日
どーんと晴れた空
すごく上のほうでプロペラ機の音がする
さらさらと風が入ってくる
陽だまりができている
そんな部屋にいる
椅子に座る
窓から外を見る
空を見る
9:38 am, 2009.11.03 火.
2009.11.02 月曜日
ぎゅっとしばるんだけど、すこし緩さを残しておく。
あまりに固くしてしまうと見ているだけで窮屈だから。
そういう塩梅の感覚が合う人がいい。
3:42 pm, 2009.11.02 月.