2009.07.30 木曜日

ひかりもかげもない

light red light, originally uploaded by ixao_AGP.

朝の空を見上げて、軽そうな雲が流れるのを見つけて、その雲の端っこが緩やかに滲んでゆくのを見つめる。それが好きで、そんな時間が幸せで、それだけでいいのにって思う。
道端の赤い花のその赤色がただでさえ素敵なのに、光を受けてとても印象的にぼくの眼に映る。そんなことに感動して、嬉しくて、少し口元が緩む。
ここ数日、あちこちにクモの巣が増えている。細い細い糸がチラチラと光を受けてまぶしい。風が吹くと素直に揺れる。巣は破れることなく、ゆらゆらきらきらとなびくだけだ。階段の途中で足を止めて見入ってしまう。ずっと眺めていたい気分になる。
そんなふとした瞬間やちょっとした時間があればそれだけでいいはずなのに、どうしてこうも気分が晴れなかったり考えることが内向きになってしまったり、ときどき少し哀しくなったりするんだろう。それが分からないのがまた哀しいのだ。

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