2009.06.13 土曜日

春のあなたに別れを告げて


09 spring, originally uploaded by ixao_AGP.

地下鉄を降りて、改札を抜けて、地上に出て、しばらく歩く。ふと気が付くと、同じ車両に乗っていた人が前を歩いていることがある。信号待ち、その人も同じく待っている。道を渡り、また同じ方向に歩く。「奇遇だなあ、どこまで一緒なんだろう」なんて意識したとたん、その人はくるっと角を曲がってしまった。ぼくはその後姿に少し目をやり、また前を向いて歩いていく。

いつの間にか一緒になって、いつまでも一緒だと思っちゃったりして、いつの間にか一緒にいられなくなる。そんなものだろう、人間なんて。そんなものなんだろうけどさ。

2 comments.

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    せつないですね
    当たり前のことなのに
    こうやって突きつけられると
    ため息が。
    なんだか
    心に響きました…。

  2. SECRET: 0
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    >caoriさん
    こんばんは。
    日常の些細なことが妙に切ない感情に結びつく。
    そんなことがよくあります。
    何を意味するのかを考えてみてたどり着いたところが、
    さらに切なさを増幅させたりしちゃうんですよね。
    どうも内向的な思考回路を持つと、いけませんね。

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