2008.12.16 火曜日

ある日の僕

八月の終わり。
僕は実に穏やかな時間を味わっている。八月が終わると夏が終わる。そんな風に思っていたのは、八月が終わると夏休みも終わるからだった。だけど、気候も着実に秋へとシフトし始めていて、そうか、理にかなったスケジュールだったのだと妙に感心している。とはいえ、大学生の僕は未だに一ヶ月間の夏休みを残しているのだ。この三十余日の間に沖縄に行ったり何なりとするのだ。八月の終わり、それは九月への助走期間なので、この数日間は九月に想いを馳せながら、残りの八月を消費することになるのだろう。
そんな今日は、先日出したフィルム現像が届くのを楽しみに待っている。十一本のフィルムに収められているのは今年の梅雨からごく最近までの僕の日常である。そう、日常を撮り溜めながら僕は生きている。そして「活きて」いるのだと感じることが増えた。カメラを手にし、ファインダーに眼を通し、その先に見た景色をどうか、これからも大切にしたいと思う。
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今年の8月の終わりに書いたらしい文章。
20字×20字の原稿用紙に約1枚分、黒インクの万年筆で書いてあった。
変な文章だけど素直に書いたんだと思う。
8月の終わり、僕は浮遊していた。
まだ今年が4ヶ月以上残っていて、暑くて、自由で。
9月は沖縄に行った。暑かった。雨が降った。酒を飲んだ。
10月にまた誕生日を迎えた。免許を更新して、証明写真は3年分老けていた。
11月、考えることが多かった。歯を抜いた。
12月の僕はもっと自由でありたい。

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