ある女性の

人生の一区間

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寿命の長さによって、個人にとっての１０秒の重みは違ってくる。
１００年生きた人にとっての１０秒と、５０年しか生きられなかった人にとっての１０秒は
単純に時間の長さだけで考えると、倍の重みの違いがある。
加えて人間には他の生物と違って、時間の濃度という概念がある。
充実した時間を「濃い時間」、無駄に過ごした時間を「薄い時間」といえる。
濃度によっても１０秒の重みはまったく違うものになる。
連続して流れていく時間を区切って考えてみよう。
そしてその一区間の中でどう立ち振る舞うか。
それがすなわち、どう生きるかという問題である。