細部にみなぎる生命に感動する
無駄がない、ぎりぎりの形態
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少し前に載せたトカゲの写真がまだあった。1枚だけ。
そういえば彼を撮影してる間にフィルム交換をしたんだった。
立ちっぱなしでフィルムを取り換えながら、そうこうしている間に
彼がどこかに行ってしまいやしないかと、ちらちらそわそわと気にしていた。
しかし彼はガラスの向こう側で、無防備にも腹を見せたままじっとしていた。
こいつは何を考えているんだろう、と僕は考えながら
あと1枚だけ、とつぶやいてシャッターを切った。