2008.05.02 金曜日

existence value

shimashima

いつもとは違う
慣れないポジションに戸惑って
足はぷらぷらと落ち着かず


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どんなことでも無難にやってのける、あるいは人並み以上にできる奴。
そういう奴が小さい頃から今日に至るまで、身の回りに一人くらいはいた気がする。
もちろん僕はそれを羨ましく思っていた群衆の一人だった。
「国語と数学は対極にあるものだ」と意味不明な考えを持っていた頃の僕は
国語も数学も得意な奴に強い矛盾を感じていた。つまり、羨ましかった。
オールマイティな人間は人気者である。そして能力に裏打ちされた自信に満ちている。
そして僕はそういう人間にはなれないと本能的に察していた。
だけど同時に、僕は極々絞り込まれたジャンルでなら強さを発揮できる人間だと感じ始めていた。
その方が格好良いと思うようにもなった。価値感の形成。
持つ能力の専門性が高まれば高まるほど、広いところから強く求められる存在になる。
「コレといえばアイツだ」というような期待ほど心地良いものはない。
自分がどんなポジションなのか、これは認識しておくべきだ。
さもないと自信も戸惑いも感じない。あまりに危険すぎる。

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