2008.02.06 水曜日

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誰が書いたのか分からない矢印に従うことは
随分間の抜けた行為だといえる
裏を返せばそれも勇気?
そこに矢印を信じる信念があるのならね


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ある男が、一本道を早歩きで進む
彼は次の町に向けて急いでいる
少し先で、ずーっと続いてきた道が二つに分かれているのが見える
分岐点に近づくと、そこには大きな矢印付きの看板が立っている
矢印は左の道を指し、その下に目指すべき街の名が刻まれている
彼は左の道を急いだ
数時間前、彼の幼馴染でイタズラ好きな男が看板をクルッと回していた
彼はもちろん目的の街には辿りつけなかった
彼は矢印に騙されたのだ
幼馴染が騙した?
彼を騙したのは矢印だった
彼はどうするべきだったのか
回避する術はなかったのか
彼に落ち度はなかったのか
っていう物語を、今朝4時頃の空に
テスト勉強に磨り減らされた僕の神経が思い描いた
違法性阻却事由:[同意・自衛・対抗措置・不可抗力・遭難・緊急事態]
さて、この場合に幼馴染に適用されるのは――緊急事態?
「重大かつ急迫な件」に対して「自らの基本的利益を確保するための唯一の手段」によって・・・・
いや、違うだろうそれは
あいつの利益ってなんだよ
一夜漬けのテスト用使い捨て知識
一晩限りのロマンチックな知識
非生産的な自分が嫌になるのだ

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