何を考えてこの写真を撮ったか
ひどくつまらない話なんだけど、話します
もし僕が生まれ変わって、彼の立場になったらどう思うだろう
(もちろん生まれ変わりなんて信じてないけどね)
夜の街、足元には繁華街が広がる
ネオンがちかちか眩しくて、酒に酔った人間がやかましくて、僕は動けずにいる
でも目に入る光景は自分にはまったく関係なくて
人間にとっても僕はまったく関係のない物体
僕は昼も夜も目を開けている
おかげで退屈はしない
ただ願わくば、ガラスが曇らんことを
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やっと晴れた
乾かない洗濯物に嫌気がさし始めてから数日が経った
今日でその嫌気も水分もろとも気化してくれるだろう
天気のことばかり気にして生きていきたくはないけれど
天気のことにも気が回らない人生なんてまっぴらだな
湿ったシャツを着て笑顔でいられるかい?