2008.01.13 日曜日

march off

tictac

時間よ止まれ、とは思わない
止まっちゃいけないものだから
時計が止まっても空は暗くなる
ベルが鳴らなくても暁は訪れる
だから思うのです、時間という直線的で不可逆なものに囚われないで
その時間すらを包括する空気を体中に吸収して、時間を掴まえておこう、と
時間は万人に共通して等しく与えられる
与えられるまでもなくそこにある、というべきか
時間を切り取ってしまったとき、共通性は失われ不平等になる
つまり、もっと上手く表現できればいいんだけれど
時計を見ると哀しくなるときがある、ということなのです


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大好きな写真がある
一目惚れしたと言っていい
それを見て「これが好きだ」と告白すると
その人も「これが好きなんだ」と返事する
とても心地の良い瞬間だった
瞬間のインパクトは余韻を残す
その余韻はなかなか消えることなく僕の中にいる
時々、余韻と呼ぶには似つかわしくない程の存在感で胸を圧迫する
あの瞬間のコーヒーの匂いと音楽とガラス戸と、それから写真
それぞれが時間の小さな一点に乗っかって
空気になって僕に染み込んだ

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