流れるタクシーと溜まるタクシー
少し高いところから、神様にでもなった気分で眺めていると
流れるタクシーを指先ではじいてしまい
溜まるタクシーを指先ですくって流してやりたくなる
「神様は残酷だとかなんとか言うけれども
神様を創った人間が何よりも残酷だ」って
暇なタクシーの運転手は呟いた
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デジカメに熱中している親戚に会った
「シルバー世代」に片足踏み込んでいる彼は
最新のコンパクトデジタルカメラとプリンターを購入したらしく
それに加えてパソコンも扱えることを誇らしげに話してくれた
僕はカバンの中にある自分のカメラを気にしながら
写真なんて僕には難しいです、ってやり過ごした
事実、僕にとって写真は非常に難しいものだ
正直言って写真鑑賞の態度からしてよく分からない
好きなもんは好き
嫌いなもんは嫌い
あぁこれは、僕の生き方そのままだ