然るべき形で使い込まれた感じというのは格好良い
人間もまた然り、人を惹き付ける魅力が零れている

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一言に人生といっても、人間は生きている限りにおいて絶えず変化し
また変化に晒される存在であるので、総括して「私の人生は･･･」なんて
語られることは難しいものである
語られるとすれば、都合良く見栄え良く取捨選択された事柄のみに限られるだろう
流動的な環境の中で、それに対応する形でまるで流動物のように振る舞い
時に自分を見失ったりあるいはうまく流動出来ずに結果として自己を守ってみたりする
それが人生の一つの方法と認められるなら
そんな不安定な生き様を、少なくとも僕は、これからもしていくのだと思う
もし、「大人になる」という曖昧な意味において
ある程度の安定を自身に要求されるようになったらどうしよう
触ることが出来ないくせに簡単にグラつく心なんかより
テーブルの上のリンゴの方が安定しているんだから
つまり、今はせめてリンゴのような心を目指すべきなのだろう