Posts from 9月 2007

2007.09.26 水曜日

名月

メガネ

月がぼやけるのでメガネをかけてみたけれど
メガネをかけても月は滲んでいた
視力は下がり続ける
度数が合わないメガネは気休めに成り下がる
徐々にそして確実にピントがずれてゆく
輪郭は失われ曖昧になる
本質を掴みきれずに泣きを見る
レンズを介さねばならなくなった世界は
どうしても本物とは少し違ってしまうだろう
だけど僕はレンズ無しでは生きていけないと知り
滲んだ月に眼を細めた

2007.09.25 火曜日

切符

kip

「無効」
(名・形動)[文]ナリ
(1)効力・効果のない・こと(さま)
「切符が―になる」「―投票」
(三省堂提供「大辞林 第二版」より)
自分の起こした行動が
他に効果を与えるかどうか
その成否の一切は他に委ねられると思う
自分の起こした行動が
自己に意味があるのかどうか
その是非の一切は自分次第であり
行動を起こす前の予想はたいていあてにならない
この切符の効力は無くなっても
この切符の持つ意味は悲しいくらいに
朱印の如くそこに留まるのだ

2007.09.20 木曜日

独楽

guruguru

クルクル廻る地球の上で
グルグル廻る洗濯機を見て
ズルズル引き込まれそうになる
地球と洗濯機
廻るという点において両者は同一である
そんなくだらない発見
考えることをやめた人間は猿に過ぎないと
誰かが言ったそうだ
それは猿に失礼である

2007.09.19 水曜日

姿見に映る

post

感覚的な話ではあるが
物悲しさを感じることが多くなった
テレビドラマのストーリーに織り込まれた
計算された悲しさをも包括したような
虚しさとも感じられる物悲しさ
つまりそれは
世界を素直に受け入れることを拒み
どこか横目で盗み見るような
捻くれ者の考え方
一日の終わり
歩道に忘れられた郵便ポストですら
何らかの暗喩を含んだ物悲しさに溢れ
思わずシャッターを切った

2007.09.17 月曜日

ウヌボレ

朝顔

小学生の頃にアサガオを育てた
学校で貰ったプラスチック製の植木鉢に
学校で貰ったプラスチック製の棒を差して
学校で貰ったアサガオの種を植えた
玄関先にポツンと置かれて
自然が与える水と光を受けたアサガオは
気が付くと花を開かせていた
僕はアサガオを育てた