なんでもない土曜日を過ごすこと。
それはとてもたやすいことである。
いつもどおりの朝を過ごし、
好きなように午後を過ごせばいい。
平日と同じ時間に目を覚ます。
それからしばらくベッドに篭る幸福を味わう。
頭がはっきりしてきたら、シャワーを浴びる。
そこからは洗濯、掃除、朝食まで流れ作業。
ラジオを聴きながらゆっくりするのが10時頃になる。
そして午後は何をしようかと物思いにふける。
土曜日の午後はとても自由だ。
その事実だけでも胸が躍る気分になる。
ひとりで過ごしてもいいし、だれかと過ごしてもいい。
今日のぼくのように音楽にただ揺られているのもいい。
ふと嫌なことを思い出してしまっても、
「まだ土曜日の午後だ。明日は日曜日だ。」って考えると
そのモヤモヤも窓から抜けていってしまう。
とても平和な雰囲気がそこにはある。
日が暮れて、夜になる。
土曜日はまだ終わらない。