朝から夕方までかけて、本を2冊読んだ。せっかく晴れたこんな日に、ぼくは部屋にこもって本を読むことにしたのだった。おかげで、久しぶりに落ち着いて読書することができた。ベッドでごろごろしながら、椅子で片膝立てながら、うろうろしながら、うとうとしながら。
活字を目で追う行為は、なかなか興味深い。明らかに読む速度は一定でなく、鈍行になったり急行になったりする。難解な部分なんかは一旦立ち止まってみて、んー、ふむふむ、とブレイクタイムを入れてみる。時々、分からない部分は飛ばしてしまうこともある。面白いところはどんどん読み進めたいので、するすると紙面を視線が走りぬける。あまりにするするするすると進んでしまっているとなんだかもったいない気がしてきて、少し落ち着いてみる。たまに読み方が分からない、あるいは意味すら分からないことばが出てきたりする。そんなときは少しわくわくする。話の内容とは別に。
新書とハードカバーを一冊ずつ、ぼくの日曜日にちょうどいいらしい。