2007.10.31 水曜日
水時計
2週間前、図書館で本を3冊借りた。
いつもなら読み終わってるはずの3冊を読了できなかった。
最近、時間が経つのが早いのだ。
読みきれなかった本たちとはひとまず別れて、
今回は1冊だけ借りた。
2週間前、図書館で本を3冊借りた。
いつもなら読み終わってるはずの3冊を読了できなかった。
最近、時間が経つのが早いのだ。
読みきれなかった本たちとはひとまず別れて、
今回は1冊だけ借りた。
あまり頻繁に会うことのない人
数回しか会ったことがない人
一回しか会ったことがない人
加速的にその人の記憶は溶けていく
だけどその人のことは忘れない
あらゆる不要な情報が削ぎ落とされて
抽象的だけど間違いのない「印象」だけが残る
声は忘れたし顔もほとんど忘れた
だけどあなたのことは忘れないと思う
晴れた日のプロペラ機の音は心地良い
太陽光の直射と闘いながら空を見上げ彼を探す
音は聞こえるのにその機体が見つからない
見つからないものは大抵、決まった場所にいる
やはり彼は僕の後ろから現れた
たまに小さくなってみる
周囲が拡大して見えて
細かい傷とか僅かな綻びに気付く
無視しても構わない
見えるだけで、それだけなのだから
(Blogデザイン変更中です。乱れています。)
「地球にも環があったら」
図書館のイスに座ってそんなことを考えていた
「青い地球には何色の環が似合うだろうか」
もうほとんど眠りの谷に落ちながら考えていた
「環って宇宙の塵とかの集まりだっけ」
寝そべる机の上の塵が気になり始めた
ようやく意識が宇宙に飛んだあたり
そのタイミングで友人が帰ってきて思考は止まった
ステンレス製のコップに冷水を注ぐと
間髪入れずにコップの表面が水滴で覆われた
そしてその水滴を何気無く指でなぞった
なぞった後の指のことは覚えていないものである
斜めの地面
垂直に立つ友人
カメラを構える自分
この場面にどんなインスピレーションがあったのか
いやそれともなかったのか
案外覚えてないものである